日本海の暖水塊や冷水塊

 【基礎知識-001-7】

日本海も暖水塊冷水塊で埋め尽くされた海です。図001-7に100m深での水温分布を示しておきました。


図001-7 100m深の水温分(2014.09.20)

面白いことに、暖水塊冷水塊ができる場所はあまり変わらないのです。したがって浜田沖冷水塊、若狭沖冷水塊などと名前を付けられた水塊も出てきます。これらの水塊は時間とともに大きさや中心部の水温が変化して行きます。したがって、水温分布図を毎日見ているとそれぞれの水塊がどのように変化しているのかが良く分かり、見ているだけで楽しいものです。海天の水温分布図は動く地図と言ってよいかも知れません。

水温図を見るにあたっての1つのポイントは暖水塊冷水塊の配置状態です。暖水塊冷水塊が交互に配置されています(千鳥格子あるいはチェッカーボード状に)。両者の間には強い温度前線(水温の急変部)ができてていて、ここには強い流れができています。流れがどちら向きになるかを考えて見て下さい。

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