黒潮本流の位置を知る

【基礎知識-001-1】
黒潮は大変強い流れなので、船を動かしている人々にとっては、今どのあたりを黒潮が流れているのかを知ることがとても重要になります。漁業者にとっても黒潮の位置を知っておくことは効率的な漁をする上で欠かすことのできない情報です。 どのようにしたら 黒潮本流の位置を知ることができるのか?海の流れを測定するのは容易なことではないのです。 実はよい方法があります。それは深度200mの水温分布を見ればよいのです。この深度での15℃の等温線の位置が海面付近の黒潮本流の位置とよく一致するのです。これは学問的にも確かめられている事実です。「200m深の15℃等温線」おぼえやすい数字ですね。 200m深の水温分布がどのようなものか、図001-1に示しておきました。本州南方の広い範囲が18℃程度の水温になっていることが良く分かります。ところが、日本列島付近では水温が急に変化する部分が帯状になっているのが見られます。沖合側で18℃くらいあった水温が陸側では13℃以下に急に下がっています。この帯状になった水温急変部分こそが黒潮なのです。


図001-1 2014年9月13日の200m深での水温分布

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