軽石の漂流シミュレーションをしてみました・続

前記事のシミュレーション(シミュレーション①)では、風の影響を受けた軽石(明るい色ほど風の影響が大きい)は西へ、風の影響が小さいもの(主として海流によって運ばれるもの)は北へ向かう傾向がみられました。西進し沖縄・奄美周辺に到達した軽石の一部は北上し黒潮に乗って移動していきます。
10月末から11月上旬にかけて、高知県沖で軽石とみられる漂流物の存在が確認されました。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の軽石解析レポートも、10月30日に種子島周辺、11月4日には高知県沖と黒潮流域での確認を報じています。
シミュレーション①でも11月4日の時点で高知県沖に到達している様子が見られます。
11月4日の軽石分布(青:軽石解析レポート、赤:シミュレーション①

一方、シミュレーション①で伊豆海嶺に沿うように北上した仮想軽石は11月上旬には伊豆諸島周辺に到達しています。しかしながらこの時期(※計算期間の11月10日までの間)、小笠原諸島~伊豆諸島周辺での軽石発見情報は聞こえてきません。
これは福徳岡ノ場から北上する軽石は現実には無かったということなのでしょうか。

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